猫が好き


我が家には現在2ぴきのヌコさんがいらっしゃる。

ノーキャット ノーライフ

猫は人生を豊かにするが、一人の人間を怠惰にもさせる。

私は3か月ほど前に前職を退職し、今は絶賛プー太郎である。退職当初こそ、再就職に夢膨らませネットやハローワークで求人検索をしたものの現実は厳しく、今となっては最低限の家事をこなす以外は廃人のような生活を送るクズ人間と成り下がっている。いや、成り下がったと書いてしまったが、本人的には、それの何が悪いんだと半ば開き直るモチベーションも起こりつつ、そうかと思えば、このまま金が尽き死んでゆくんだ。。。と陰に落ち込んでゆく躁と鬱の狭間で生きながらえている今日この頃なのである。

ここのところの生活サイクルは、朝はとりあえず起きて子供を学校に送り出す。と言っても我が家の朝ご飯はセルフ方式なので準備の必要がないため、起きるといっても子供より遅い。何のために起きるかって、もしも子供に何か予想外の自己事件が起きて帰らぬ人となってしまう可能性を想像するとき、最後に顔を見たのは・・とならないために、「朝、いつも通りに学校に送り出した」という親子の儀式のようなものだ。で、子供を送り出した後は洗濯機を回しておいて2度寝の時間が始まる。セカンドスリーピングである。仮眠ではない。がっつりと2~3時間のスリーピングタイムを経て再び目覚めるのは昼近い。そう、自ら言う。私はクズの化身なのである。

ここで、私がクズになるには訳がある。

猫だ。

セカンドスリーピング、略してSPとするが、私がSPの状態に入ろうとすると、我が家の若頭であるピコ様(2歳♂茶トラ)がベッドにやってきて、私が「春日のここ空いてますよ?」ばりに少し掛布団を持ち上げてやるとノコノコと入り込み、くるっと向きを変えて頭を布団から出して私の腕にかわゆい顎とお手々をちょこんと乗せて眠り始めるのである。いやこれでおっふ♡ってならない人がいたら会ってみたい。幸せの極みでしかない。こんな幸せな睡眠導入剤ってありますかぁ!寝るしかないでしょう。いつ寝るの?今でしょ!ってなるわけですよ。

それでふと目が覚めると、そこにはキミがいる。いや起きれるわけない。再び夢の世界への誘いに導かれるまま堕ちていく。。。。

このようにして、猫は人間をクズへと貶めてゆくのです。


ピコ様。またの名を保護猫隊長ピッコシン


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